認知症とは、アルツハイマー病や脳梗塞などの脳血管障害等の要因により、それまで正常だった脳の性質に変化が起こり、記憶したり判断したりする機能が長い期間にわたり低下した状態を言います。
認知症外来には、「最近、もの忘れが多くなったのですか、これって認知症ですか?」と、相談される患者様が多くいらっしゃいます。一時的な「もの忘れ」は誰にでもあり、特に年を重ねた高齢者の場合はその頻度が高くなるため、本人だけでなく周囲の方も認知症と決めつけるケースがありますが、目安として、半年間その状態が続く場合は認知症の可能性が高くなります。ここで大切なのは、自己診断をせず、きちんと診察を受けていただくことです。
当クリニックでは、CTスキャンで脳の形を見る検査によって、診断のための重要な手がかりを得ることができます。
このような症状の方はご相談ください
- 直前に起こったことを忘れている
- どこに物をしまったのかを忘れてしまう
- 同じことを何度もくり返して言う・聞く
- 戸締りをよく忘れる
- どこにいるのかわからなくなる
- 今がいつなのかわからなくなる
- 靴を履かずに外出してしまう
- 風呂に入ろうとしたら水だった
- 洗濯機の使い方がわからなくなる
専門カウンセリング
身体疾患、心理・精神疾患に関わらず、あらゆる治療は薬物療法と非薬物療法の2本柱から成り立っています。非薬物療法は患者様の人生全体への認知的、行動的アプローチであり、家族療法の場面や緩和ケアや看取りなどの場面では更に高次元の意味合いを帯びてきます。非薬物的治療の比率は病気の種類・重症度・ステージ(病期)により当然に異なってきますが、非薬物的治療の重要性は常に少なくありません。非薬物療法と薬物療法が相乗作用と好循環を形成すると、薬物の減量などに結びつくこともあります。この為、当院では医師診療の中でもカウンセリング手法を非常に重視すると同時に、専門心理士や認定看護師による専門カウンセリングを充実させております。これらからお分かり頂けるように、当院のカウンセリングは成人の心療内科患者様ご本人のみならず、成人の一般内科患者様ご本人やその家族、また一般小児科患者様のご家族、認知症患者様のご家族、発達障害患者様のご家族、なども対象としております。お気軽にご相談ください。